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はぎたま日記

うちの仔猫たちの成長日記と写真をメインにあれやこれやと語らせてもらおうかと…

引越しをお考えの方々へ。元引越し屋が引越しの料金の決まり方と引越し費用の抑え方をお教えします。①

引越しをお考えの方々へ

元引越し屋で作業員と営業の両方を経験した筆者の視点から、納得のできる引越しをしていただくための方法を、引越し料金編と費用節約編の2回にわたりお話させて頂こうと思います。

そもそも引越し料金ってどうやって決めてるの?

数社から引越しの見積りをお願いしたけど、料金の差がハンパない……。

そんな感想を抱いた方は多数いらっしゃるはずです。

引越し業者って各社が思い思いの料金を設定して勝手に決めているのでは?

とか想像した方もいらっしゃるかと…。

 

実はその想像、半分正解なのです。

なぜ半分なのか…。

それは国土交通省の「標準引越運送約款」「標準貨物自動車利用運送約款」によって大まかなモデルは決められているが、大きく逸脱しない限り、各社に裁量権があるからなのです。

 

引越し料金を決める要素は大きくわけて4つ。

  1. 移動距離
  2. 荷物量
  3. オプションの有無
  4. 引越し時期

 

一部では[作業時間]というファクターで料金を算出する業者もありますが、大手と呼ばれる引越し業者をはじめ、引越しを主たる業としている業者は、殆どが上記の4要素によって料金の算出を行っています。

 

⒈移動距離による料金

当然の話ですが、10㎞圏内の引越しと100㎞以上の距離の引越しでは料金にもかなりの差が生じます。

これは、単純にトラックの燃料代というのもありますが、加えて車両及び作業員の拘束時間というのも加味されます。

近距離での引越しであれば、荷物量にもよりますが1つのチームで1日に2〜3件をこなす事ができますが、中・長距離となると移動時間という物理的障害により1件しかこなせない可能性が高まります。

ですので、中・長距離の引越しでは近距離の引越し数件分の料金設定となるのです。

 

注意いただきたいのは「距離」というものが、地図上で点と点を結んだ直線距離ではなく、目的地に至るまでの道路距離を指しています。

 

⒉荷物量による料金

引越し業者は荷物を個数では見ません。体積で見ます。

20個のダンボールと1棹のタンス、体積が同じなら料金も同じなのです。

では、なぜ料金に差が生まれるのか?

見積りに来る営業は頭の中で細かいものはダンボールに入れた状況を想像して、その個数から体積を割り出します。次に大型の家具・家電の体積を鑑みて、合計の体積を出します。

経験の浅い営業ですと、ここですぐに料金を算出するのですが、キャリアを積んだ営業は、ここから更にトラックに積み込んだ姿を想像するのです。

トラックに積み込みを行う作業員は日々、立体パズルをしています。「タンスの上に布団袋を重ねよう」「この隙間にあの箱を嵌めよう」と、トラックの荷台という限られたスペースに無駄なく荷物を積み込んでいきます。

熟練の営業ならば、「この家具は造りが弱いから重ねられない」「これを積むと必ず荷台にデッドスペースができる」という荷台の状況を想定してワンサイズ大きいトラックを手配するのです。

ここで料金の差が生じます。

 

そして、荷物量が多ければやはり作業員の人数も必要になってきます。

また、全体の荷物が少なくても、大型の家具・家電があれば、作業員を増やさざるを得ません。

筆者自身も単身の引越しだからと2人チームで伺ったお宅の押し入れの奥に、営業が見落とした200㎏程の耐火金庫を見つけ、応援の作業員を呼んだ記憶があります。

当然、人数が増えれば人件費がかかるので、これも引越し料金に加算されます。

 

⒊オプションの有無

これは明確かつ直接的に料金に反映されてきます。

具体的には、『エアコンの取り外し・取り付け』『ピアノの運搬』『小物類のダンボールへの梱包・開梱』玄関から出し入れできない家具・家電の『窓吊り作業』『車輌運搬』などが挙げられます。

これらオプションは引越し業者が独自に行うもの、提携の業者に委託するものとがあります。

 

⒋引越し時期

これは皆さんもよく知るところかと思います。

3月・4月は引越し料金が高騰する。

では、なぜ料金が高騰するのでしょうか?

端的に言えば引越しをする方が多いから、引越し件数が多いからです。

しかし、中には件数が多いならわざわざ料金を上げなくても売り上げは上がるだろ!と思う方もいらっしゃるでしょう。

ですが、3月・4月の引越しは、進学で・転勤で「しなければならない」方が多いという特殊性があります。

引越し業者からすれば『引越しをする』という選択肢しかないお客様が相手ですから、あとはどこまで単価を上げられるかを考えるわけです。

 

一方で引越し業者としても、受注件数が多くなりすぎれば、自社のトラックだけでは作業スケジュールが組めなくなってきます。需要に供給が追いつかなくなるわけですね。

そんな時には、提携の運送会社からトラックとドライバーを借りるのです。

提携会社もボランティアで引越しを行うわけではないので、提携会社に支払う料金も引越し料金に加算されます。

上記の要素によって3月・4月の引越し料金が高騰するのです。

 

尚、9月や10月も転勤が多い時期ですので、引越し料金は高めになります。

 

いかがでしたか?

元引越し屋の視点から、引越し料金の算出の仕方をお話させて頂きました。

 

次回は、引越し料金の抑え方をお話させて頂こうと思います。